無投票だからこそ、議員に陳情をしていこう
4月7日に行われた埼玉県議会議員一般選挙で、春日部市(東第7区)は、定数3の議席に立候補者が3人(現職)のため、無投票となりました。埼玉県全体では52区定数93人中22選挙区31人が無投票で県議会議員になりました。
※詳しくは2019年3月31日アップの当サイト「無投票選挙で失われる有権者の参政権」をご覧ください。
春日部市の場合、3月8日に決定した鉄道高架事業は県の事業となります。このようにまちづくりにおいて、県が担う事業もあります。地元選出の県議は、県の事業を推進するためにも発言力がある議員であるほうが望ましいでしょう。
選挙を戦ってきた議員は投票された数字が力となります。一方、無投票議員はそのバックグラウンドがありません。それは発言力の低下にもつながり、ひいては地元事業の整備計画の優先順位に影響がでてくるとも限りません。
無投票は、その選挙区の住民、有権者にとっても、議員にとってもいいことはないのと言えます。
とはいえ、無投票になってしまったことは事実です。
ただこれは白紙委任状を議員に渡したわけではありません。なにかやってくれるだろうと期待するだけでは、変わりません。地域や生活に多雨する不満や問題点、提案などあれば、いつでも声をかけてみましょう。議員はそのためにいるのです。
もしそこで迷惑そうな雰囲気を出す議員がいたら、ためらわず次回の選挙で別の候補者を応援しましょう。
3県議に3つの質問
無投票について、当の議員はどう思っているのでしょうか。春日部市(東第7区)の3議員にアンケートをとりました。回答順に掲載していきます。
質問は次の3つを3議員にしています。
Q1 無投票となった結果をどう感じていますか?
Q2 無投票のメリット、デメリットなどありますか?
Q3 いまの春日部の課題を教えてください。
白戸幸仁県議の解答
Q1 無投票となった結果をどう感じていますか?
東7区は定数3であるので、無投票の可能性はかなり低いと考えていた為に、率直に驚いている状況です。
今日までご協力を頂いた皆様に感謝を申し上げるとともに、これからの4年間も春日部市内の様々な課題に対し、しっかりと取り組み結果を残す4年間としたいと考えております。
Q2 無投票のメリット、デメリットなどありますか?
メリットとしては、少々税金の収出を抑える事ができたぐらいで、あとはデメリットしかないと考えます。
民主主義の根源である選挙が無い状況は、集中的に政策論争をする場を失い、政治的に不自然な状況であると考える。
Q3 いまの春日部の課題を教えてください。
やはり政治に関心を持って頂ける状況が必要であり、政治家自身も市民の皆様に関心を持って頂けるように努力が必要だと考えます。また、今回の選挙準備期間を通して、地域に賑わいを取り戻してほしいという多くの要望を頂きました。今後とも春日部駅の鉄道高架事業や東埼玉道路の延伸等を契機に賑わいを取り戻す仕掛けをしていきたいと考えております。