日本維新の会・中村りか候補者インタビュー

母子家庭の経験から社会を変えていきたいという思いに、まちづくりのやりがいが重なった

 ――政治家を目指した理由を教えてください。

政治家を目指すきっかけとなったのは、私が高校生のときに家庭の事情で母子家庭になったことが大きいと思います。双子の姉とともに越谷北高校に入学してすぐのころで、母と姉と私の三人で生活することになったんです。そこで学校に通えて、家賃的にも負担の少ない場所ということで武里のアパートに引っ越すことになりました。

それから母が1人で双子を育てることになって、大変だったと思います。専業主婦から、いきなり1人でふたりの子どもを育てることになったわけですから。

2000年代のはじめごろで正社員になることが難しく、もうなくなってしまったロビンソン百貨店でパートタイマーで働きながら、私たちを養ってくれたんですね。その時の母の通帳を見ても、これでやっていけるのかってぐらいのお金しかありませんでした。

そのときの母の苦労を見て、女性の社会進出とか、雇用体系とか、生活環境が急に変わった時のセーフティーネットのなさなどをどうにかしたいと思ったがきっかけです。

母は、私たちに負担がないようにと頑張って学校には行かせてくれましたが、塾には行けませんでした。越谷北高校は進学校でもあったので、塾に行ってガツガツ勉強して大学に行くっていう生徒が圧倒的に多かったんですけれども、私たちは塾に行くお金がなかったので独学で勉強をしていました。姉と二人で寝る間も惜しんで机を並べて。眠そうにしていたら、起こしたり、刺激しあいながら。

それでなんとか大学に行って、卒業して、IT企業に就職して、 システムエンジニアという職で金融システムの開発をすることになりました。その際に、地域の広報活動をお手伝いする機会がありまして、消防団に地元の人の参加を促したり、地元のイベントを盛り上げるような活動に携わるようになったんです。

そのときに、まちづくりっていいなと。地域を盛り上げるような取り組みに、もっと自発的に、積極的に取り組んでいきたいという気持ちが生まれていきました。それに武里に移り住んでから持つようになった民間の気持ちで社会を変えていきたいという気持ちとがうまく重なって。

そこからですね。自分も政治家という道を歩んでみたいって思ったのは。

 

国会議員を目指す理由

――政治家を志して、どう行動したんですか。

まず勉強しないといけないので、国会議員の秘書になりました。それが埼玉15区(さいたま市桜区、同市南区、蕨市、戸田市)の沢田良衆議院議員(日本維新の会)でした。そこで地域活動をしながら政治の勉強をして、2023年の統一地方選挙に埼玉県議選南10区さいたま市南区で出馬をすることになりました。

そのときは、双子との姉も青島健太参議院議員(日本維新の会)の秘書をしていて、草加市から出馬をするといった流れで、2人同時に埼玉県議会議員の選挙に臨みました。

私は落選してしまったのですが、議員秘書の仕事を通じて地元活動のやりがいというものを知り、もうちょっとやっていきたいなと思うようになり、政治家としてやっていくなら、地元の春日部市に帰ってきて頑張っていきたいなっていう思いが強くなり、今回改めて出馬を決意しました。

武里でのアパート生活が私の社会に対するよくしていきたいという思いの原点だと思うんですね。そのころのひもじい思いがあって、民間の気持ちで社会を変えていきたいとか、女性が1人でも子どもを育てていけるような社会にしたいとか、そういう問題意識を持ったきっかけが、春日部の武里のアパートでの生活だったので。

――生活困窮者の改善や地元の人に寄り添った政治を志すのに、市議や県議ではなく国政を目指す理由は?

市議会議員というのは、地域の人の生活に一番近くで向き合っていく仕事だと思います。一方、国政となると法律ですとか、社会保障の制度とか、人々の生活の仕組み作りをするものだと思います。そういった広い視点で社会の仕組みを変えていけるといったところに関心を強く持ったっていうのがあります。

――日本維新の党で立候補しようとした理由はなんですか?

一言でいえば、しがらみがない政治をやっている政党だからです。日本維新の会は、企業や団体との献金を一切禁止をしています。民間の感覚で政治を変えていきたい、透明性のある政治を進めていきたいと思った私にとって一番しっくりきたんです。

ほかにも大阪維新の会は、大阪で公立・私立高校の授業料無償化や塾代の補助などをすでに実現をしています。  

そういった有限実行のところに魅力を感じました。 

それに大きい政党だと、やりたいことがあってもできないしがらみがあると思います。一方で、維新の会はベンチャー企業みたいな存在で、経験がないくてもいい意見やアイデアがあればやらせるような雰囲気があります。

選挙で政治家が約束したことも、実際には実現できないこともたくさんあると思いますが、それは実はいろんなしがらみのなかで潰されてしまうからということもあると思います。特に大きく、歴史がある政党であればあるほど。

――ベンチャー政党である維新なら、しがらみのない政治が実現できると。

そうですね。地域からも社会を変えていくという思い、地域を歩いて地域の声を汲み取って政治に反映していくという指針が、自分の志とあっていたかな思います。

 

政治家はどんどんとまちづくりに関わっていくべき

――埼玉16区(春日部市、さいたま市岩槻区、吉川市、松伏町)にはどういう課題がありますか。

春日部市は江戸時代は宿場町で、歴史もあって地場産業だとか農作物も豊富で魅力がある町だと思います。けれど、日本全体で高齢化が進んでいる中で、地元の商店とか地元の地場産業の後継者不足、担い手不足によって衰退してきているという現状があると思っています。

市内の人々と交流していても、圧倒的に多いのが「春日部を変えてほしい」という意見です。このまちを盛り上げてほしい、活気づけてほしいっていう声なんですね 

そのためには市外の人が春日部市に行きたいなと思ってもらえるようなまちづくりや事業の展開を進めていくことが必要です。新しいアイデアで、行政と民間企業が連携して新しい事業に取り組み、雇用を生み出して、稼げる春日部市にしていかなければいけないと思ってます。

そして地域の経済循環率をもっと高めて、可処分所得を増やしていくことが必要だと思います。

――具体的なアイデアはありますか。

たとえば、春日部市はイベントやお祭りが本当に多くて、地域の輪を大切にしている地域だと思っています。

特に夏に行わるお祭りでは2日間で約20万人も集まっています。お神輿パレードは本当に盛り上がっていて、そういった 春日部市のならではのパワーというものをもっともっと高めていきたいし、市外の方にも知ってもらいたいですね。

それと「クレヨンしんちゃん」といったキャラクターがいてくれてるので、もっとクレヨンしんちゃんに会いに行けるような気持ちになれるまちづくりを進めていければと思っています。

大切なのは、政治家が民間任せにしないことです。私は政治家はどんどんまちづくりに関わっていくべきだと思ってます。春日部駅の高架工事が進められていますが、工事が完成したころまで何も変わらないでは意味がありません。高架化されたらころには、駅の周りが盛り上がっていなきゃいけないと思います。

そのためには人が集まる観光スポットがもっと必要だと思います。たとえば「クレヨンしんちゃん」のテーマパークとか。東京都多摩市にはキティちゃんのテーマパークである「サンリオピューロランド」があって、そこには遠くからも人が集まってくるんです。2時間でも3時間でもかけて。同じように春日部市の魅力を高めていけば来てくれると思うんですよね。

春日部市は東京から1時間のアクセスで、もっと市外から人が来てくれる要素やポテンシャルは秘めていると思います。そこをもっと最大限効果的に発揮していけば、もっともっとが盛り上がっていけると思います。

――地域のまちづくりでは、政党間でも連携をとって進めていけると思いますか。 

私はどんどん連携したいと思ってます。むしろ政党で争っている場合じゃないと思うんですよね。春日部市を良くするために頑張っている政治家の方々とは、政党関係なくどんどん連携して取り組んでいくべきだと思いますね。

維新の会は国政でも政策ごとに是々非々でやっている政党なので、政党の壁を取っ払うこともできると思っています。

 

教育格差の解消を目指したい

――他に取り組みたいテーマはありますか。

教育の質を高めることですね、全国的に教育格差あって、現在の日本では7人に1人の子どもが「相対的貧困」の状態にあると言われています。家庭の状況によって教育に投資できるお金が変わってきてしまうと、教育の格差というものが生まれてきてしまいます。

だから教育費を無償化して、家庭の環境に関わらず子どもたちが平等な教育を受けられるようにすることが、教育の質を高めていくところにつながっていくと思っています。

前述したとおり、私は母子家庭で、同級生が塾に行ってるのに行けませんでした。学校には行けているけど、塾には行けてないという家庭はまだまだいっぱいあります。ですから、大阪維新の会が行った塾への助成も広めていくべきだと思っています。そうやって教育格差によって将来の選択肢が狭まるようなことをできる限り減らしていきたいと思っています。

 

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