【インタビュー】土屋品子衆議院議員(埼玉13区)第二回

【インタビュー】土屋品子衆議院議員(埼玉13区)第二回
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「観光、農業、食育の振興が春日部の個性になる」

首都圏外郭放水路やクレヨンしんちゃんを利用した春日部の観光地化

――春日部市はなにを高めていけばいいでしょうか。

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首都圏外郭放水路

春日部市においては首都圏外郭放水路の観光化。外郭放水路は有名になったけど知らない市民はいっぱいいると思います。あれを作ったとき、父の故・土屋義彦が参議院議長時代にひきあいがあって名古屋と大阪と春日部で要望があったのですが、春日部に決まったんですね。これは放水路として世界一の規模なので、もっと知ってもらいたいと思います。

――外郭放水路の治水効果はどうでしょうか?

抜群です。あのおかげで本当に助かるという話は聞くようになりました。私が当選したころはまだ工事中で、そのころはちょっと台風が来ると、夜中に自治会長から呼び出されて氾濫手前の河川の様子をよく見ました。川の土手が大水で揺れてるんですよ。それで夜を徹して土嚢の用意をするように国土交通省の出先に電話したり、県の土木事務所にも来てもらって共同で積み上げるということをしていました。

それが外郭放水路ができてからぜんぜん呼び出されなくなりました。その後も白岡市や宮代町の皆さんにも水があふれないようになったと喜ばれた。

治水としては、春日部駅の西口も問題です。市役所の前は大雨が降るとまだ水があふれますから、「なんとかしてください」という声を聞きます。それに関しては国交省の「100mm/h 安心プラン」に春日部市が登録されています。

これは短時間の局地的な大雨(いわゆるゲリラ豪雨)などに対して河川と下水道のハード整備や、住民の避難行動を支援するためのソフト対策をして浸水被害等の軽減を図るというもので、雨が100ミリ降っても大丈夫な対策をするというもので、10年間予算をもらえるんですよ。2013年度に創設していますが、春日部市が2015年度に登録されました。予算の関係で登録されるのは難しいのですが、春日部市は外郭放水路があるために効果が大きいということが評価につながったと思います。

浸水するところを調査して、ポンプを放水路につなげたり、堤防の嵩上げしたり、浸水被害を減らすハードの対策と浸水ハザードマップの作成は防災訓練の実施などのソフトの対策をして、水を出ないようにするまちづくりの計画をしています。

――外郭放水路の観光化というのはどういうものでしょうか。

観光庁が国の予算で観光に力を入れようしているプランの中に入っているのです。国の防災施設を官民連携で世界一の観光資源に育てる「民間運営見学システム」による社会実験として、平成30年8月から見学会もはじまりました。これを地下宮殿としても知ってもらうということで外国人にも広げる観光化を考えています。放水路を見に来たついでに周辺の観光として凧揚げや夏祭り、藤まつりと時期をあわせるとか、春日部市は梨の産地なので、内牧では梨狩りができる観光用の農園をつくるとか、点ではなく線で春日部を見てまわれる仕組みを作っていかないとダメだと思っています。

また、『クレヨンしんちゃん』も市民や企業と知恵を出し合って観光資源にしていきたいです。世界をめぐると、『クレヨンしんちゃん』の有名なことがよくわかります。その意味では日本にきたときに行ってみようと思ってもらえるようなまちづくりができるといいですね。

また、駅の高架化が進めば本数も増えるから、日光や浅草から近い観光地としてPRできると思います。羽子板づくりや麦わら帽子づくりも体験観光としてPRできると思いますね。外郭放水路にきた人たちが、それを見るだけで帰らないでプラスアルファを作っていきたいと思っています。

農業と食育の振興で春日部のオリジナリティをつくる

――農業振興についてはなにかありますか。

埼玉東部は米どころです。私の選挙区は埼玉県でゴルフ場が一個もない唯一のところですが、それだけに農業は大事で残さなければいけないと思います。だから、土地開発はほどほどがいいと思っています。

私の選挙区でいえば、越谷は開発されている都市部で農業も都市化して野菜が中心です。でも春日部はまだギリギリ米どころだし、白岡市、久喜市、蓮田市は農業がまだまだ盛んです。そういうことを考えると、農業の生産性をいかにあげて経済力をつけるかというのは大きな課題だと思いますね。

熊谷市にある「埼玉県農業技術研究センター」で2012年に開発された「彩のきずな」というおコメがあります。このお米が2017年産のコメの食味ランキングで、最高ランクの「特A」を初めて獲得しました。嬉しいことに、これを作ったのは久喜市の人なんです。今まで28年連続で「特A」を獲得してきた「魚沼産コシヒカリ」が初めて特Aを逃したので、この埼玉県東部で作られた「彩のきずな」が事実上日本一のお米になりました。暑い夏に強い品種で、そのために埼玉県で開発したんですね。同じく埼玉県東部に位置し地理的・気候的条件があまり変わらない春日部でもそのクオリティで生産できる可能性があるわけですから、「日本一」のブランド米である「彩のきずな」を春日部でもどんどん作ることで、埼玉県東部には生産量だけでなく高い付加価値を生み出せる日本一の「米どころ」となってもらいたいですね。

一番重要なのは、農があって都市があるということだと思います。農業がしっかりしていれば、地産地消につながります。春日部では市内のアチコチで地元産の野菜が購入できることです。それがとても貴重なことだということは、住んでいては感じないけど、東京で暮らしているとわかります。春日部で朝採った野菜と都会で買った野菜では、香りといい味といい、茹でた感じが全然違うんです。こういう地元の新鮮素材を味わえるよろこびを感じてもらえるまちづくりが大事だと思うんです。

――栄養士の資格をお持ちですが、政策にも活かされていますか。

私にとって健康と食育に強いまちづくりは大きなテーマです。食育推進基本法が2005年に成立して、基本計画を県も市も作らなければならなくなりました。そうなってやっと2014年に春日部市にも「食育推進計画」ができたんです。最初、食育が大事だと言っても、なかなか理解を得られませんでしたが、基本法ができてからはずいぶんと理解も進んだと思います。

春日部市の学校給食は、2008年度から7年間で、6校(武里南・立野・八木崎・上沖・内牧・武里西小学校)が「学校給食優良学校」として文部科学大臣から表彰されました。また、2017年度は県の学校給食調理コンクールで「春日部市学校栄養士研究会」が「埼玉県教育委員会教育長賞(最高賞)」を受賞しました。

また、春日部市には6人の栄養教諭がいて、これは県内でも8番目の多さです(2015年5月1日現在)。栄養教諭とは教員の資格をもった栄養士で、子どもたちに給食の説明をする中で「体づくりに重要な栄養バランスの良い食とは何か」を教えます。児童が栄養教諭と学んで作った栄養学のレポートが廊下に貼ってある学校もあります。子どものころから栄養学を学べば健康意識も高くなりますし、それは予防医学にも通じていきます。

全国を見渡すと考えられないような組み合わせの献立が出される学校があります。栄養士が栄養バランスを考えて作る献立では好き嫌いの多い子供達等が残しがちだからといって、廃棄になる食べ残しの量を減らすために栄養が偏ってでも子供たちが好きなものを出すという学校ですね。でもそれでは本末転倒で、本来は栄養バランスを考えて作った献立だということを理解してもらい、しっかりと食べてもらうことが大事なんです。

ですから、栄養教諭を全校に配置するという運動も一所懸命でやっています。給食の食品ロスは相当なものです。食品ロスは社会的にも大きな問題になっていまして、国全体で年間600万トンもの食品ロスが生じています。「600万トン」と数字では具体的にイメージしにくいかと思いますが、これは日本人が年間に食すコメの量と同じなんです。話がそれましたが、いずれにしても、残すから好きなものを出すのではなく、残さないような栄養教育を進めることが大事です。小さいころから食べることを柱にしていろんなことを学んでほしいですね。

――食育は子育てにとっても重要ですね。

地域の自治会の集まりに参加すると、お会いするのは高齢者が多いですね。比較的若い子育て世代の親御さんたちに会う機会はそれほどありません。できればお会いして食育も含めた子育てに関する生の声を聞いてみたいのですが。

ですから、聞きたいこと、訴えたいことがあれば、遠慮なく事務所に連絡してほしいですね。そこで聞いたことが、市や国の政策に反映されたり、予算の獲得のための重要な訴えになることもありますから。

第一回「春日部市のポテンシャルは高まっている」

<写真 小川裕夫>

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